タイヤを半自動で削れるマシンが誕生したので見てきました:タイヤ削り器@削丸

東京都青梅市にあるモノ作りの会社、金鈴精工株式会社さんが「タイヤ削り器」を開発したということで見に行ってきました!

このタイヤ削り器は2023シーズンのサーキットで話題でしたよね~。

タイヤ削り器は削丸(けずまる)と正式決定

というわけで実機がこちら。正式名称はタイヤ削り器ではなくて削丸(けずまる)と名付けられました。

本体は思いのほかコンパクト。タイヤ2本を平置きできればおけるくらいのサイズ感だと思います。

タイヤを削る刃物は電動カンナのそれと同じです。なので電動カンナでタイヤを削っている方にとっては馴染みがあると思います。

(タイヤを削る??なにそれ??という方はググってくださいね)

ちなみにこの削丸の主な消耗品としては、カンナの刃を回すタイミングベルトと、タイヤを回すVベルトだけだそうです。駆動用のモーターも耐久性などを重視したものを使っているんだとか。。

実際にタイヤを削った様子がこちらです

ではタイヤを削る手順を。まずはタイヤ&ホイールを削丸を取り付けます。

青いトレーはタイヤ削りの潤滑をよくする水や中性洗剤を入れるためのものです。

シャフトへホイールを取り付ける際は塩ビのカバーを使うことでホイールに無用な傷がつくのを防げるそう。細かい配慮です。

精度良く削るためにハブリングも使います。

あとはホイールバランサーと同じ要領。

次にタイヤにマスキングをペタリ。

なくてもいいですが、削り始めのポイントを把握する意味ではあった方が良いそう。

で、青いトレーに水や中性洗剤を張って準備は完了。いよいよ削りです。

削るタイヤのトレッド面に刃物台を移動します。

尚、この刃物台は30°くらいまで角度が付くので、ショルダー付近の加工もできます。

この辺はユーザーさんのお好みで色々試して欲しいそうです。

そして電源を入れて稼働します。

操作についてはメイン電源とタイヤと刃物の駆動スイッチ&回転数調整といたってシンプル。タイヤについては回転方向が切り替えできます。

駆動したら基準出し。

タイヤに当てた所を0として、そこから何ミリ追い込んでいくかを調整します。(汎用旋盤みたいですよね)

尚、このダイヤルゲージはオプション(別売り)。感覚で十分という方には要らないかもしれませんが、なんとなくあった方が良い気はしますw

タイヤが1周削れたらまた刃物台を移動します(手動)。

あとはこの作業を繰り返して、自分の用途や好みに合ったタイヤへとチューニングしていきます。

電源が確保できればサーキットでも削れます

この削丸、駆動についてはAC100Vが取れればどこでも削れます。

消費電力については大体150W未満で完結しそうな感じなので、発電機でなくてもポータブル電源でも動かせるそう。(サーキットでデモ削りされていた時はポータブル電源でやっていたそうです)

余談ですが、タイヤ削っている時の音はカンナよりもだいぶ静かでした。削ってても叫ばないレベルで会話ができます。電動カンナは冷却用のファンが騒音の大半だそうですが、この削丸にはそれが無いから比較的静かになるそうです。


で、いよいよこのタイヤ削り器:削丸が市販化されます!

https://www.kanesuzu.co.jp/

近日中に金鈴精工さんかT介さんからアナウンスがあると思いますので、是非チェックを!

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この記事を書いた人

サーキットで車の写真を撮るのが好きな人。流し撮りしたい!と思ったことがすべてのはじまり。独学です。
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